曰く、空手の真髄とは。(笑)

GWも明けて、肌に当たる風が爽やかで、何とも心地よい季節になりましたね。

室内で空手をやるには、多少、勿体無くも感じますが、

大会、審査と今後の予定も目白押し。気を抜かず頑張りましょう。


先日、本部の某先生が、一献やりあってた時に面白い事をお聞かせ下さいました。


曰く、空手が武道たる所以は、出合いにあると。


さらに、曰く。


空手は万人が出来る物ではない。こんな危険な事を誰でも出来ると思ったら大変な勘違いだよ。と。


ふーむ。


「出合い。」


要はボクシングで言うところのカウンターの事です。


簡単に要約しちゃうと、変幻自在に動き回る相手の攻めに対し、カウンターを取れる様にするのが協会空手なんだけど、そこまで自在に動ける様になるのは、非常に困難だよと。

そう仰ってました。


「切り結ぶ刃の下こそ地獄なれ、一足進め、後は極楽」


宮本武蔵の有名な一節と言われている句ですが、協会空手の深淵もここにあるのやもしれません。


相手の攻撃が始まる刹那に、相手より一瞬早く間合いに飛び込んで死中に活を見出だす。


人生に示唆を与える、素晴らしい空手道の精神だと思います。


ただ、これを会得するのには、稽古の度に痛い思いをし、それこそ、口を切り、歯を飛ばし、骨を折り、それでも前に出る気迫と勇気と、動かない、動かせない身体を庇いながら、それでも、尚、稽古をし続ける強固な意志と根性が絶対条件です。


確かに、万人が出来る事ではありませんよね。


なんだか、そんな大上段に振りかぶられたら、先が遠すぎで、目標が見えなくなって、急に心細くなりませんか?(笑)


大丈夫です。諦めないで下さい。


確かに、誰でも出来る事では無いけれど、その手前までは、絶対に誰でも行けます。(笑)


その、証拠に、そんじょそこらの有段者なんて、僕も含めて、その手前ですから。


ご自分が、何処までやれるのか、限界を試して見るのも楽しいですよ。

意外な才能が開花する可能性だって、ありますし。

是非とも、やってみて下さい。


ちなみに、僕は、協会空手の深淵を目指して、これからもどんどん怪我をしていきます!(笑)


(勿論、子供さんたち、色帯さん達は、絶対に怪我をさせないようにしますけど。)


そのうち、うちに通って来てくれる子供たちが、「空手をやってますっ!」って、胸を張って答えられる人になってくれたら幸せだなぁ!オスッ!