桜もすっかり花を落とし、初夏を思わせるような暖かさではあるが、暦の上では春本番といったところであろうか。
この時期の事を、二十四節気では穀雨というらしい。
春の雨が大地に芽生える植物の豊穣を祈り優しい雨で包む時期という意味だそうな。
うちも出会いと別れの季節。
進学・進級を期に空手を離れるもの、志すもの。
様々な決意をもって次の挑戦へと自らの足で踏みだしている。
さしづめ自分はそんな彼らに降り注ぐ春雨といきたい処だ。
確かな統計があるわけではないが、進学した子供たちを見ていて思うのが、知的レベルが一般の子達に比べて高い気がする。
もちろん勉強が出来るというのはひとつの指標になるのだろうけど、何というか、学力が高いという事より本質的な知性を感じるというか、地頭(じあたま)の良さとでもいうのだろうか。一つの言葉に対しての洞察力とか、観察力、表現力、対応力とかが非常に鍛えられていると感じる。
もちろん空手道を学ばせたい、学びたいと思ってるご家庭は教育熱心であるということも大いに関連していると思うが、これに関して、どなたか統計でもとって貰えれば非常にありがたいと思う。
相変わらず世間ではコロナ、コロナであり、総本部もまた一時閉鎖、連盟の大会も中止。
うちの道場でも他人事では全くなくなっているのだが、ここに来て、試合がないのが幸いしているのか、空手道のシッカリした稽古が出来ていると自負している。
基本・形の奥深さ、それから派生する組手の動き。
なんだったら、試合。もういらないかもしれないとまで思ってる。
困難な状況を考え方一つで好転させる。
そういう意味では、コロナにも学ぶところはあるなと思う。
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