めでたさも半分くらい。

新年あけましておめでとうございます。

 

今年は年明けから、能登の地震と飛行機事故。

めでたさも中くらいかなおらが春

これは小林一茶の有名な句ですが、なんか、去年の11月辺りから、本気でやり直せないものかと感じたりしてまして。

イスラエルだの、ロシアだの、アイスランドで火山活動だの。

普通の暮らしが日常的に営めるありがたさ、空手を続けられているありがたさ。

こういう時にしみじみ思い起こされます。

 

とにもかくにも、道場開設、今年は10周年。

2024年の年末まで一気に駆け込みたいと思います。

 

さて、私事ですが、去年の年末に敬愛著しい某師範から素敵な書を頂きまして、装丁に出していたのですがついに完成!

それが、この画像です。

 

赤手空拳変幻自在。

これ僕もはじめて知ったのですが、出典は西遊記。

 

簡単に言っちゃうと、何も頼らず、自由闊達に人生を強く生きよということでしょうか。

いつもなら、ここで長ったらしい解釈をこねくり回して、思索の海に沈殿して還らぬ人になってしまうのですが、どうでしょうか。

 

・・・これ解説いらなくないですか?

 

かっこいいんですよ何しろ。見た目が!

 

考えるのではなく感じろと言ったのはブルース・リーだし、見ると観察するでは大違いだといったのは、シャーロック・ホームズ。

 

これが一枚、壁にあるだけで背筋が伸びる。

部屋がびしーーーっと締まる。

 

いままで別のポスターが3枚連記でけいじしてあったのですが、ひっぺがしましたw

これをセンターに!

 

だが、さてこれの隣に何を飾るか。一枚だけでも良いんですけど

リビングの壁、広くて長いんですよ。ん-。

 

ひとしきり思案をかさね、選んだのが藍染に彩られた、船越翁の七言絶句の風呂敷。

これもまたまた敬愛著しい別の師範に頂いたものものなのですが、これをキャンパスに張り込んで、掲示してみた。

 

うんうん。これはいい。

 

ちなみに船越翁の七言絶句とは

南海絶技是空拳から始まる漢詩です。

黎明期に本土のみならずに世界に空手を広めんとした彼の先達らしい、勢いと悲壮感を感じさせる良句なので、興味がある方は調べてみると良いと思います。

空手をやられている方なら、ぐっと来ますよ。

 

さて、赤手空拳変幻自在。

いま、ちょっと思い当たったのですがショーペンハウエルの言葉の。

強き人は、運命を嘆かない。

つまり、こういう事なのだと一人得心しました。

 

僕の中では赤手空拳変幻自在は強き人は嘆かないと読みます。

 

吉凶はあざなえる縄の如し。

2024年。

辰年。

 

この世界一安全で平和で最も豊かな国で母国の伝統文化である空手道をやれていることに感謝しつつ、戦争や貧困や災害や病気で苦しんでいる人たちの分まで、変幻自在にやっていきたいと思います。

 

今年は大会。作ります。